犬と人との上下関係
ペットとして「犬」になったとはいえ、もとはオオカミですから、人と暮らすようになったからといっても、習性そのものが消える訳ではありません。
群れの中のリーダーに代わって、犬は人にリーダーの役目を求めます。
そこに、犬と人との上下関係が生まれます。
その基準は、犬目線。「自分」が基準なのです。
犬は、自分より上か下かで上下関係を判断します。
自分より上か下か、自分より強いか弱いか、なのです。
なぜって、犬は自分を人間だと思っているのですから・・・。(汗)
例えば、お母さん。
「この人は、おやつをくれる人。うるさくすると怒るけど、そんなに怖くない。僕が唸るということを聞いてくれるから僕の方が、ちょっと強い。吠えてもいい人!」
例えば、お父さん。
「この人は時々、遊んでくれる人。僕が暴れても怒らないから、何をしても平気。全然怖くない。噛んでもいい人?!」
そして、お姉さん。
「この人は僕のリーダー。僕の事を一番かまってくれるし、優しいし。大好きな人。ご飯も散歩も、お世話は全部してくれる。イタズラすると死ぬほど怖い!!絶対に逆らっちゃいけない人・・・汗」
・・・犬の目から見ると、こんな感じでしょうか(笑)
また、オオカミの時代に獲物を追いかけるのは、狩りをして食糧にすることが目的でしたが、ペットになってからの犬にとって「狩猟本能」は、単なる遊びです。
動いているものがあるから、興味本位で追いかける、けれど、獲物を仕留めて食糧にする必要はありませんから、捕まえればそれで満足なのです。
逆に、動いていないものには興味が湧きません。
(動かない=死んでる、と思っている可能性も?!)
この好奇心は、大人になるにつれ自然に薄れていきますが、中にはいつまでも仔犬のように天真爛漫!
興味しんしんで遊びたがる犬もいます。
また、それぞれの性格や特性を生かし、見極めた上で特別な訓練を施し、人の仕事を手伝う「仕事犬」になる犬もいます。