オオカミの瞳(牧羊犬)
牧羊が盛んなニュージーランドでは「牧羊犬」として、「ストロングアイ」や「シープドック」、「ボーダーコリー」などが、よく使われます。
この犬種が好まれる理由として挙げられるのが「アイ(オオカミの目)」です。
全ての犬がそうとは言い切れませんが、比較的これらの犬種が上手に「アイ」を使って、羊をまとめられる能力を持っています。
牧羊犬は、大きく2つのグループで成り立ち、「羊を守る犬」と「羊を移動させる犬」に分けられます。
「羊を守る犬」は、羊の側に寄り添うようにして、常に近くで羊を見守ります。
このグループの犬は、吠えて羊を追い立て、必要があれば羊を噛んだり、羊の群れの背に乗ったりするそうです。(なかなか荒療治です、汗)
そして、夜が来て羊を狙うオオカミや大型の動物が襲ってくると先頭に立ち、身を呈して羊の群れを守ります。
反対に「羊を移動させる犬」は一切吠えず、羊の側には近づかないように、遠く離れて羊の動向を見ています。
群れから離れようとする羊や、遅れをとった羊、迷ってしまった羊などを1か所にまとめ、リーダーの指示で羊の群れを移動させるのが仕事です。
通常この仕事は、1グループ数頭ずつで役割分担をしながら、それぞれの得意な分野で仕事をこなしています。
そして「アイ」とは、「羊を移動させる犬」が使う手法です。
この犬は、遠くから上目づかいに羊をジッと睨みつけ、頭を下げ、尻尾を下げて羊にゆっくりと近づきます。
睨まれた羊は、まるでオオカミにでも狙われているかのような錯覚に陥り、のんきに草を食んではいられなくなります。
そして、特にその目の色が「白」や「バイカラー(左右の目の色が違うこと)」ならなおの事、羊は落ち着かずに、仲間同士でまとまるのです。
白目の犬なんて、自分が睨まれたら、と思うと、羊でなくてもドキッとしますよね?(笑)
ちなみに、家の3か月の男の子は、シーズーなのに「白目」です(珍!)
なかなか・・・目つきは鋭いですよ(汗)
可愛いですが(笑)