犬と飼い主の依存症

ここでは、犬と飼い主の「依存症」についてお話します。

犬が飼い主に依存している場合、ちょっとの間でも飼い主が居なくなると、それだけでパニックになり、声が嗄れるまで鳴き続ける、いつもは出来ることが上手に出来なくなるなど、精神不安からくる情緒不安定に陥ります。

そしてこれは、飼い主にも言えることです。

飼い主が犬に依存し、犬を片時も離すことが出来ない、犬の姿が見えないと落ち着かないなど、身体障碍にも繋がりかねないほど動揺する飼い主もいるくらいです。

ここまでくると、ペット同伴出来る場所でないと出かけられませんし、トイレに行くことさえ我慢してしまう人も実際にいるほど、社会化問題として大きく注目されています。

なにより怖いのは、「ペットロス」です。

確かに、愛する者の死は簡単には受け入れることが出来ません。

しかし、生あるものの宿命と、どこかで線引きする覚悟も、ペットを飼う上では必要なことです。

果たして、お互いがそうして依存しあうことが、本当の意味で大切にしていると言えるでしょうか?

犬が求めているリーダー像というのは、犬の気持ちを尊重し、自由にさせてあげる一方で、いけないことは「いけない!」と、きちんと叱ってくれる飼い主です。

優しくするだけじゃなく、厳しくも導いてくれる人。
そんな飼い主こそが、犬とベストな関係を築ける「リーダー」なのです。

犬の本来の心を捻じ曲げて、自分色に染めるのとは違うのです。

そのためには、頑固な子を無理やり型にはめたり、気弱な子を無理に他の人や犬に引き合わせるような飼い方は止めましょう。

人間にも、直らない性格があるように、犬にも強制できない性格があります。
同じ親から生まれた子でも、性格は1匹1匹違います。

犬に必要なリーダーとは、犬そのものを変えてしまうほど影響を与える「ワンマンなボス」ではありません!

その子に合わせた接し方を考えてあげてください。

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